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プロフィール
幼い頃から踊ることが好きです。踊りとともに生活し、高校の国語教員として生きています。現在は、一時教職の現場を離れ、兵庫県で国語教育の研究をしています。興味関心があるものは次のとおりです。詩のことば、文学のことば、万葉集、古代歌謡、沖縄の古語(おもろさうし、方言等)、琉球芸能全般(組踊、沖縄芝居等)、民俗芸能(東北地方の芸能、アイヌの古式舞踊)、沖縄の人財育成、教育と身体論、演劇と教育。 多くの方との出会いの中から、自分自身の学びを拡げ、深めていきたいと思います。どうぞ宜しくお願いします。
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2009年07月05日

吉野弘「祝婚歌」

 大学を卒業してすぐに勤めた学校で出会った先生が、ご結婚との知らせがあった。その後、一緒に同じ学校に転勤。真面目で、誠実な人柄が印象的なこの先生から、久しぶりに電話があり、幸せそうな声を聞いた。
 感動的な場面にこそ詩情はかかせないものだと思う。そして、大事な局面ほど、感情が迸りそうなときほど、抑制のきいた詩語が、生命感を呼び戻すものである。吉野弘の詩にふれえたのは、高校の教科書のなかの「素直な疑問符」だった。その頃、それほどまでに、詩がすきだったわけではなかったが、今思い出せば、繰り返し音読していたことを記憶する。
 その吉野弘の詩の傑作といいたいのが、「祝婚歌」である。教え子の結婚式であいさつを頼まれ、やはりこの場では詩であろうと思い、読んだのもこの詩であった。

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祝婚歌  吉野 弘

二人が睦まじくいるためには
愚かでいるほうがいい

立派すぎないほうがいい
立派すぎることは
長持ちしないことだと
気付いているほうがいい

完璧をめざなないほうがいい
完璧なんて不自然なことだと
うそぶいているほうがいい

二人のうちどちらかが
ふざけているほうがいい

ずっこけているほうがいい
互いに非難することがあっても
非難できる資格が自分にあったかどうか

あとで
疑わしくなるほうがいい

正しいことを言うときは
少しひかえめにするほうがいい

正しいことを言うときは
相手を傷つけやすいものだと
気付いているほうがいい

立派でありたいとか
正しくありたいとかいう
無理な緊張には
色目を使わず

ゆったりゆたかに
光を浴びているほうがいい

健康で風にふかれながら
健康で風にふかれながら
生きているなつかしさに
生きているなつかしさに
ふと胸が熱くなる

そんな日があってもいい

そして
なぜ胸が熱くなるのか
黙っていても
二人にはわかるのであってほしい

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「祝婚歌」は、祝・婚の歌である。しかし、なにも婚礼を祝す場面ではなくても、人間の世界に通じるものがあるように思います。変な色目が多い小生は、なかなか思い切った成長が見られませんが、この詩の中に感覚できる言葉があると気づけるうちは、しっかりしていられると思ったりします。




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この記事へのコメント
帰ってきてタバ~!
じゃ、また話することがあるかもしれないね~
近江の話がとても興味あります。
いつか会ったら話聞かせてな~
Posted by 5代目会長 at 2009年07月06日 14:47
コメントありがとう〜。
帰ってきたよ〜。4月から、元の学校で頑張っています。現場は慌ただしいけど、楽しいです。
Posted by 踊狂教員 at 2009年07月07日 17:10